Katari

buzan かたりべ

2021.08.17

絵付けのお話~いっちん彩について~

砂糖衣の器のいっちん彩について

シンプルシリーズの砂糖衣の器は素焼きした白い磁器の素焼き生地に、柔らかい生クリームのようにクリーム状に練った磁器の泥漿を細かく漉してから、ゴムで出来た大きなスポイトのような絞り入にいれます。

絞り袋の先に細い(1mm以下)の穴の空いた金具を付け、泥漿を絞り出しながら模様を描きます。この技法をいわゆるいっちんと言います                              

泥漿が少しでも堅すぎると、し線がなめらかに生地の上で伸びず、線が途中で切れてしまい、柔らかすぎると、生地がのぺえっとしてしまい、綺麗な線が描けません。なので、泥漿の練り具合はこの絵付け作業のなかで一番の肝なのです。

絶妙な堅さの泥漿にするまで時間がかかってしまいますが、ここは焦らず焦らずと自分に言い聞かせて、作業をしています。

写真は 紫陽花の小花皿の絵付け中の写真です。

いっちんで泥漿を塗ったのちに 素焼きをします。

つづく